NOE 技術ニュース | 1994年1月 第6号 |
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日本音響エンジニアリング株式会社
代表取締役 茂田 敏昭
明けましておめでとうございます。
弊紙をご愛読頂く皆様には、お健やかに新春をお迎えのことと拝察し、謹んでお祝辞を申し上げます。 また、本年がより良い年でありますように、心からお祈り致します。
昨年は、引き続く景況の低迷に追い打ちをかけるような、冷害による凶作が加わり、 社員の志気も萎えがちな一年でありましたが、弊紙のご愛読を賜りました多くの方々から、 貴重なご意見や激励のお便りを頂戴することができました。お蔭様で、編集スタッフはいうまでもなく、 社員全員の意気大いに揚り、つつがなく越年することができました。 日頃のご愛顧に対しまして、深く感謝するとともに、厚く御礼申し上げます。
さて、本年も景気が上向く材料が見当たらないばかりか、 先行きの見通しは益々混沌とする傾向が強くなっていますが、そんな中、一般的には逆風であるにもかかわらず、 明るい話題を提供している会社が少なくありません。こうした会社の共通点は、固定観念にとらわれない自主性を備え、 発想が豊かで、常にユーザーの立場に立って、自ら提供する商品を管理していることです。 逆風を順風に変える逆転の発想も、そのうちの一つですが、この不況の下で生じたニーズを捉え、 これに対する的確な対応は、新しい時代の担い手となるという期待を集めています。
昨年は、わが国を代表する多くの企業が業績を悪化させているなか、 政治体制の刷新に一縷の望みを託したり、業績に対して少なからず他力本願的な意識を持っておりました。 今年は、この点を反省し、好例を参考に自助努力の見直しから始めたいと考えております。
弊社の永遠の課題ともいえる技術のさらなる研鑽・習得、納期の短縮、コストの削減など、 その努力に一層鞭打ち、お客様との共存の道を開拓すべく決意を新たにしています。 何卒、本年も倍旧のお引き立てを賜りますよう、伏してお願い申し上げます。