建築音響 設計・施工 音響調整家具 Meleon

Meleonとは

音響性能、機能性、デザイン性を兼ね備えたインテリアです。室内の音環境を整えるためには多くの音響調整材を使用するなど、大がかりな内装工事が必要といったイメージをお持ちではないでしょうか?当社は、誰でも設置・変更が可能な機能性を持ち、音響性能とデザイン性を両立した、新しい音響調整家具を開発しました。

昨今のコロナ禍において、テレワークが普及しネットを活用したコミュニケーションが増えています。しかし、円滑なコミュニケーションのためにはネットワーク環境を整えただけでは十分とは言えません。実際には、

・相手側の声が聞き取りにくくコミュニケーションが取りにくくなった
・何度も聞き返したり言い直したりするため効率が悪い
といった声をよくお聞きします。

最近は通信装置のデジタル技術が向上し、音の劣化を防いだり、周波数補正を自動的に行い、会話を聞きやすくするデバイスも普及したりしていますが、不要な部屋の響きや反射によって色付けされた音声を本来のものに戻すのは簡単ではありません。会話の聞き取りにくさは、壁や天井面からの反射音が人から発せられた音声と混ざり、本来聞きたい音声が歪んだりぼやけたりしてしまうことが原因とされています。

そこで壁面からの反射音の質を改善する効果を持つMeleonを開発しました。余計な反射音を低減させるだけでなく、反射音の質自体を改善するため、本来聞こえるべき音が聞こえるようになるとともに話しやすい環境をつくることができます。

Meleonを構成する3アイテム

Meleon-Shelf

AGSと吸音フィラー(吸音材)を置くスペースを備えた棚状の音響アイテム。設置アイテムの音響効果が損なわれないよう入念に設計しています。複数のShelfを組み合わせれば広い空間の音響調整にも対応可能です。植物や小物を飾る棚としても活用できます。

Meleon-Filler

吸音特性の異なる「レザータイプ」と「ファブリックタイプ」、2タイプの吸音フィラーをご用意しました。幅広い音域を吸音できるよう、通常の約5倍の125mm厚とし、素材や構造にもこだわって設計。豊富なデザインバリエーションから自分らしい組み合わせを楽しめます。

Meleon-AGS

木質の円柱を組み合わせた当社独自の音響アイテム「Acoustic Grove System(AGS)」を、「Meleon」専用にデザインしました。コンパクトな形状ながらも、低域の抜けの良さと中高域の緻密な響きで音質を向上します。ナチュラル、ホワイト、ブラウンの3色から選択可能です。

販売代理店一覧

                                                                                                                        
ヒビノスペーステックjun_kasuga@hibino.co.jp03-5419-1581
HIBINO 名古屋https://www.hibino.co.jp/support/input-audio.html052-589-2712
HIBINO 大阪06-6339-3890
HIBINO 福岡092-611-5500
アストロサーブas_japan_sales@astroserve.asia03-6206-8881(東京) /
06-6632-7720(大阪)

実際にMeleonを設置し、効果をご体感いただけます。デモご希望の際は、弊社問い合わせフォームよりお願いします。

            

プロ御用達の音響技術を応用

音響アイテムの組み合わせによって、自由に音環境をデザインできます。

Meleonを構成する3つのアイテムMeleon-Shelf、Meleon-Filler、Meleon-AGSの組み合わせ方によって自由に空間の響きを調節できます。

吸音性能を持つMeleon-Fillerは、吸音性能が異なるレザータイプとファブリックタイプをご用意しています。組み合わせによる吸音性能の違いを、下記組み合わせ例について、周波数ごとの吸音率で比較しました。

・Shelfのみ使用した場合
・ShelfにAGSとレザータイプのFillerを使用した場合
・ShelfにAGSとファブリックタイプのFillerを使用した場合

ファブリックタイプのFillerを使用した場合、中高音域の周波数(250Hz~5kHz)の吸音率が高くなっていることがわかります。話し声は中高音域の周波数が主となるため、ファブリックタイプのFillerを設置することにより、壁や天井からの中高音域の反射音が吸収され会話が聞き取りやすくなります。会議室などの、特に複数の人々が同時に話すことが多い空間では、相手の声が聴きにくいといった問題が解消され、コミュケーションが取りやすくなります。

一方でレザータイプのFillerを使用した場合、低音域の周波数(100Hz~250Hz)で効果があります。ファブリックタイプのFillerと比べ低音域の吸音に優れているので、特に小空間で問題となることが多いブーミー対策*に効果を発揮します。

Meleon-AGSは自社製品である柱状音響拡散体「Acoustic Grove System (AGS)」をMeleon専用にデザインした製品です。低域の部屋鳴りの低減、中高音域の緻密な響きをもたらし、室内にもかかわらず、あたかも森の中にいるかのような居心地の良い音環境をもたらします。
→AGS森の中の音場とは

Meleon-AGSの数を増やすことで、より過ごしやすい空間をつくることができます。
*ブーミー:低音域が過度に強調され、音がぼやけたように聞こえる現象。

吸音・反射・拡散それぞれ技術を詰め込んだMeleonは、取り外しや移動が簡単に行えます。
変化する室内の用途に合わせて、いつでも自由にアレンジすることができます。豊富なデザインラインナップを揃えていますので、お好みに合うオリジナルな室内音環境をつくることもできます。

壁からの反射音を緩和することで、自然な響きが生まれます。

音響調整が施されていない一般的な空間では、壁面からの強い反射音が生じています。反射音は音源(直接音)と干渉し、会話が聞きづらい環境をつくる原因となります。

自社開発技術である音響カメラ「Sound Graphy」を使用し、Meleonの組み合わせ方によって室内の音環境にどのような効果を与えているのか、場所ごとの音圧レベルを測定し検証しました。

[Meleonを使用していない場合]

壁一面が赤く表示されており、強い反射音が発生している様子がわかります。話しにくく、聞き取りづらい環境です。

[Meleon-Shelfのみ使用した場合]

壁に何も設置していない場合に比べ、赤の範囲が弱まっています。Shelfを置くだけでも反射音が拡散、軽減されるため、会話が聞き取りやすくなります。

[Meleon Shelf+Meleon Fillerを使用した場合]

Meleon Fillerの吸音力が付与され、より話しやすく聞き取りやすい環境になります。低音域から高音域までバランスよく反射音を緩和しています。

[Meleon Shelf+Meleon Filler+Meleon AGSを使用した場合]

これまでの3つのパターンに比べほとんど赤色部分がなくなり、Meleon AGSが音を自然に散乱し壁からの特定の方向に向かうような反射がなくなっていることがわかります。音的には、壁の存在を意識することがなく、本来の音を明確に聞き取ることができるようになります。

室内空間では、人などの音源から発せられた音と、壁などの面から反射された音が混ざり合い、空間に広がります。この実験結果では、Meleonを設置することで、壁面からの強い反射が緩和される様子がわかります。
また、お部屋に合わせて、Meleon Shelfを増減するなど、アイテムの組み合わせを変えることで、用途や話し手の数や位置の変化にも柔軟に対応することができるのもMeleonの特長です。

豊富なバリエーションで空間をデザイン

Shelf、Filler、AGSはそれぞれ豊富なカラーラインナップを取り揃えています。それらの組み合わせは500通り以上あり、レストランやホテルのラウンジ、オフィスの会議室など、インテリアとして空間に合わせたコーディネートを楽しむことができます。
Meleonは従来の音響機構に比べて薄く、簡単に取り付けができるように設計をしています。特別な内装工事を必要としないため、お客様ご自身で簡単に設置、変更やアレンジが可能です。以下にMeleonの設置イメージを4例、ご提案します。

私たちがこだわったのはそのデザイン性です。これまでにも部屋の音場を整えるための製品は数多く販売されてきています。中には高い音響性能を持つものもありますが、デザイン性に配慮されていないのでは?と感じられるものがほとんどでした。

Meleonはインテリアとしてのデザイン性にこだわり、Shelf、AGS、Fillerの3つのアイテムを組み合わせることでインテリアとしてもお使いいただける製品に仕上げました。豊富なカラーバリエーションも取り揃えておりますので、空間の用途や季節に合わせたコーディネートを楽しむこともできます。

音響性能とデザイン性を両立したMeleonは、簡単に設置、変幻自在に調節が可能な機能性製品です。まるでカメレオンが自然に溶け込むように、インテリアに溶け込むようなデザインを目指しました。また、Meleonはメロディー(Melody)と音(on)という言葉も隠れており、家具でありながら、そこから良い音へと変換されたメロディが自然と聴こえてくるようなそんなイメージも込められています。

「音の良い空間」は、現代においては音楽スタジオや試写室といった音響を重視する用途の空間だけでなく、オフィスや居住空間など様々空間でこと求められていると思います。私たちは、良い音環境が音楽のクオリティにとどまらず生活や仕事のクオリティ(QOL)を向上すると確信しています。Meleonで皆さまのQOL向上に貢献したいと願っています。