飛行経路測定

飛行経路を測定する3つのアプローチ

音響ベクトル方式

音響ベクトル方式では、「音響式航空機飛行経路測定システム」で用いられた技術と同様に、航空機が発する騒音の到来方向ベクトルを算出し飛行経路を求めています。センサーは簡易的に設置することができ、航空機騒音音が十分に測定できる場所ならどこでも飛行経路を測定することができます。また、ベクトルセンサーとそのデータを記録する装置は、長期間のデータ収録に対応しており、数か月単位の航跡測定も可能です。そのため、まれに使用される飛行経路を補足することに適しています。

電波方式(一部使用に制限あり)

弊社では、受動型SSR技術で飛行経路を測定する方法を実用化しました。現在までに国土交通省の調査案件にて飛行経路を求めた実績があります。
※受動型SSR技術:空港の二次監視レーダー(SSR)の電波と航空機がそのレーダーに応答し発する電波の両方を受信することで、航空機の飛行位置を算出する。受動型SSR技術では、航空機が発する電波を使用するため電波法の使用制限を受ける。

有人目視方式

有人目視方式では2地点で同時に方位角と仰角を測定する三角測量で飛行経路を求めることができます。私たちは飛行経路測定を精度良く、かつ、容易に行うことを目的に専用の計測装置(簡易経緯儀)を開発し、これまでに数多くの飛行場周辺(民間空港、軍用飛行場)で飛行経路調査を行ってきました。簡易経緯儀は望遠鏡と、望遠鏡が向けられた方向(方位角と仰角)をパソコンで読み取ることができるエンコーダから構成され、測定員が望遠鏡を覗いて目視により航空機を追跡しながらスイッチを押すと、方位角と仰角を0.1度の分解能で測定時刻と共にパソコンに記録できるようになっています。この測定を2地点で行い両者のデータを時刻で照合することにより連続した飛行航跡を得ることができます。この方法により10km~20kmにわたる広範囲の飛行経路を測定することが可能で、夜間においても航空機の燈火を目標に測定することができます。

飛行経路を3次元で可視化できます


※有人目視調査により求めた飛行経路例

測定された航跡データは地図上に重ねて表示させることで、飛行経路の実態をわかりやすく可視化することができます。航跡データと運航実績の照合により機種、発着地、飛行目的等に分類して表示することもできます。また、任意の地点、例えば騒音測定地点からのスラントディスタンスを分析して騒音レベルとスラントディスタンスの関係を求め、航空機騒音予測シミュレーションのための基礎データを得たり、飛行経路のバラつきを集計することもできます。 近年では、google earthのような地球儀ビューアーやGISソフト上に飛行経路を図示したいという要望が多く、飛行経路データをこれらの地理情報システムで読み取り可能なファイル形式(三次元地理空間情報データ:KML形式など)に変換し提供することも可能です。

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